転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

サイテーはサイコーの杖

若い頃、端的に言ってサイテーな暮らしをしていたことがある。おっさんになって振り返ると、当時まるで意味がないと思っていたあの暮らしには実はとっても大事な意味があることがわかった。 あんなサイテーな暮らしでも死なずに生き延びたんだから、たぶん大…

しらすが食べられない。

メダカを飼い始めてから、しらすが食べられなくなった。同じくらいの大きさだから。メダカが死んだら庭の土に埋めて弔うのに、しらすを旨い旨いと食べる気にはならない。しかもさ、しらす丼にどれだけの死の個体がのっかってるかと思うと気が遠くなる。

いつもの朝。

いつもの日々をいつも通り過ごせば、いつものように明日が来る。コロナ以前、世界中の人々が無邪気にそう思えていたと思う。個別の事情はあるにせよ。いまは、いつも通りに過ごしたところでいつものように明日が来るかどうかわからない日々を皆が過ごしてい…

小さな物語に支えられて。

インスタを見るのが日課だ。最初は芸能人のアカウントを興味本位でフォローしていたが、次第に飲食店などのアカウントのフォローが増えた。多くは個人や家族で経営する小さなお店。このコロナ禍でどこも大変だけど、各人が胸を張って営業を続けているさまに…

完璧な自然なんてない。

人が作るものななら、完璧な建築とか、あると思うんだけど、自然に完璧というものはない、と、ふと思った。 自然は自然だから。

畑の自生もの。

畑を耕さないと、次第に自生のものが増えてくる。 たとえばシソ。シソはあちこちで生えてくる。うちではシソの実の収穫が秋の恒例行事になっているから、シソは大事に育てる。植え替えても育つけど育成がいったん止まるので、大きく育てるなら放置プレイ。 …

「おいしい」は文化だ。

「おいしい食べ物」は万国共通ではない。国ごとに地域ごとに、その風土で育まれてきた食文化があるから、その土地ごとに「おいしい食べ物」は違う。たとえば僕がいま住んでいる埼玉県は実は「うどん」がおいしい。それは埼玉県人が歴史を重ねて磨き上げてき…

朝茶についてのメモ

お茶屋さんにこんな諺が掲げられていた。 「朝茶はその日の難逃れ」 ということから朝茶についてメモ。 日本には古くから、日常生活や習慣を日々丁寧に行うことにより、心を落ち着け、心を調えるという作法があります。朝茶もこの作法の一つです。朝に急須で…

雑草のない世界は荒野だ。

一軒家のウチには小さな庭がある。ぼくはここを小自然と呼んでいる。 庭の一部をこれまた小さな畑にしてるのだけど、次第に耕さなくなった。だって生きものが土の中に眠ってるんだもん。カナブンか何かの幼虫とか。掘ったら冬眠中のカエルが出てきたときはび…

「早い安い」は僕らを奴隷にする。

心を豊かに、そして強くする食事とはどんなものか。 コロナ以前から在宅勤務がデフォルトの僕は、できるだけ昼食は外でとるようにしている。一日一度は外に出ないと引きこもり気分だし、昼の日差しを浴びるのは健康にいいし、そして、多少なりとも地域経済に…

美味しさは強さ。

おいしい食事は、心を豊かにする。 豊かな心は、誰に寄りかかることなく自立する強い心だ。 だから、美味しさは強さ。 おいしい食事を作ってくれる飲食従事者は、強さの源だ。 単に栄養源としてだけでなく、僕らの生きる源だ。

たぬきうどんが食べたい。

タイトルのまんまで、特に深い意味はありません。 ここんとこ、たぬきうどんにハマっています。あ、関西の人にはわかんないかな、かけうどんに天かすとか乗ってるやつ。 えっと、うどんとかそばって、上京してから立ち食い系で覚えたクチなんで、基本的に軽…

飲食業を犠牲にして僕らだけ生き残るなんて。

※追記:続きはこちらに書きました→急所について仮説:多くの人の外出行動は適切だが、ごく一部の人の不適切な行動が現在の感染拡大を招いている。 今回の緊急事態宣言で政府・行政は僕らに飲食店でのランチも自粛しろと言う。夜8時以降の営業自粛には僅かな…

ぼくは間違っている。

正月に近所の神社でおみくじをひいたら、こう書いてあった。 このみくじにあう人は道に迷ってやがて本道へ出るようにいろいろ思い違いや間違いがあるが自分のあやまちを知りこれを改め神仏を信じ心を正せばやがて幸せは来る そうか、ぼくは今、間違っている…

そうだ自分の言葉で語ろう。

「おかあさん」じゃなかった、石田ゆり子さんはこう書いた。 自分の頭で考えて自分の言葉で喋ること。そんな当たり前のことを今の世の中は忘れがちな気がする。個としてしっかり自分の足で立っていたいものです。 渡辺京二氏も先日のオンライン講演会で、自…

根っこさえ残ってれば再生できる。

冬の季節、うちの畑はかなりみっともないことになってる。ネギもミツバも霜にやられたか、くたくただ。 でも、植物は根っこさえ残ってれば、春になればまた元気に復活する。 ぼくら人間も、根っこさえ残ってれば、時が来れば再生できるんじゃないか。見た目…

晩秋のちんまりとした休日。

おとといの土曜日。風もなく、ぬくぬくとした穏やかな日。今日はちんまり過ごそうと決めた。午前中は庭で。ずいぶん前に買った九条細ネギのポット2つを畑に定植する。根をできるだけ切らずに1本づつ分けるのが大変で長らく放置していた。水につけ、少しづ…

なぜ世情が豹変したのか(乖離する政治、報道)

昨日、近所のレストランで昼食をとった。家族経営の小さなレストランは満席で、外で景色を眺めながらしばらく待った。職場仲間らしい若い6人組の会食が出て、やっと席につくことができた。僕の後ろはスポーツクラブの帰りらしいおばさん6人組だった。店内…

いったい日本国は僕らを守る気があるのか。

池袋西武で焼き鳥買った。西武入口に消毒液置いてあったが、皆だいぶ使わなくなったなあ。使用率アバウトで3割程度か。消毒効果は一瞬なので何度もやったほうがいいと思うが、飽きてきたのかな感染対策に。 — 吉見直人@新しい風が吹く (@fratdrive) 2020年1…

たたかうために

たたかうために、 おいしいものを食べる。

日本社会はずいぶん前からアトム化してる。

Twitterとか見てると、みんなひとつの方向に流れちゃうでしょ。 …そうなるのは、日本社会がアトム化してるからだと思う。この場合、個人個人がバラバラになってる状態を「アトム化」と言ってますが。なぜアトム化してるかっていうと、戦前から戦後にかけての…

おいしいが生きる力になる

絵本『みそしるをつくる』(ブロンズ新社)の新聞広告のコピー、 おいしいが生きる力になる が、とてもいいと思った。 そう、「おいしい」は生きる力になる。「おいしい」は人を幸せにする。「おいしい」は心を豊かにする。 「おいしい」は人を強くし、理不…

だから僕はシラスが食えない。

一昨日朝、メダカが一匹亡くなっていた。 庭のプラ舟で育てていた、今年生まれたうちの一匹で、まだ稚魚といっていい大きさだった。綿かむり病だったので、室内の水槽に移して塩水浴にしていた。なかなか元気にならなかったが、3週間近く経ってようやく大丈…

「あくせく指標」について考えた。

昨夜考えてメモに残したのだが、よく覚えていない。たぶんこういうことだと思う。 「あくせくと働く」ことは、この国ではわりかし美徳的に推奨されている、気がする。が、それはいったい、誰のためか。 誰かが兵隊でいることを喜ぶのは、兵隊を使っている側…

妄想力と身体性

美学者の伊藤亜紗が、 「考える」は、かなり身体的な行為である。 と、今朝の朝日新聞に書いていて、ああなるほどと思った。僕はなぜか、洗面所で歯を磨いたり顔を洗ったりしている時に、あれことと考えて思いつくことが多い。机に向かってデスクワークをし…

広瀬すずの意思

広瀬すず2021カレンダーを買った。とてもいい。意思を感じる。 若くて可愛い女優だから、若くて可愛い点だけがもてはやされがちだけど、そりゃ若くて可愛いすずちゃんも好きだけど、この社会を牛耳ってきた堅固なピラミッド構造が風化・崩壊しつつある今、そ…

オンボロと小自然と。

ブログのサブタイトル(ブログの説明)を「オンボロと小自然と。」とした。 オンボロ:うちのクルマはオンボロでポンコツ。機械としての耐用年数をとっくに過ぎたクルマに乗り続けたらどうなるかを挑戦継続中。 小自然:都心から電車で1時間足らず、さらに自…

エリートと兵隊

エリートは兵隊になりたがる。偏差値の高い大学を出たエリートの多くは、大企業や中央官庁に就職、兵隊となって働く。 何故だろう。自主的思考の能力があるのに。彼らが兵隊となること自体に、この国に巣くう重大な問題が潜んでいるのではないか。 と思った…

環境が人をつくることをメダカが教えてくれた。

うちの庭には小さな畑やメダカ池(本当の池じゃないけど、そう呼んでいる)があり、毎朝の世話が日課だ。そこで暮らす小さな生き物から学ぶことは多い。今朝は急に最低気温が下がった。メダカ池は外気と違って水温変化の変動が少なく、朝の最低気温にかなり…

肝心なのはパッションが感じられるか感じられないかだ。

パッション、といったら逃げ恥の沼田さん、「君たちパッションなんだろ!?2人はパッションなんだよね!?」というセリフが有名です。僕はこのパッションを、 抑えておくことができない情熱、自然と胸から湧き上がる想い ととらえています。 思えば、人のす…