転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

ぼくは間違っている。

正月に近所の神社でおみくじをひいたら、こう書いてあった。

このみくじにあう人は
道に迷ってやがて本道へ出るように
いろいろ思い違いや間違いがあるが
自分のあやまちを知り
これを改め
神仏を信じ
心を正せば
やがて幸せは来る

そうか、ぼくは今、間違っているんだと思い、いったい何を間違えているんだろうと考えたが、わからなかった。

が、

ぼくは間違っている。

と考えることで、謙虚な気持ちになる。他人の指摘を受け入れる気になる一方で、他人の間違いを糾弾する気がなくなる。だって、間違ってる身だもんね。

自分が間違っていると、誰かに迷惑をかけるような気もするけど、できるだけ間違えないように努力するってことで、お互い様で大目に見てもらいたい。

なんしろ間違ってるんで、自分に対する要求レベルが低くなって、楽になる気がする。

振り返ってみれば、とりわけ20代のぼくは間違えまくっていた。それから年齢と経験を重ね、かなり常識的なオトナになってきたのだが、どうもその重ねてきたものがカサブタみたいに邪魔にもなってきた。

いくら年齢と経験を重ねたところで、ひとは常に間違っている。間違っているというところをデフォルトに、日々を過ごしていこうと思う。

末吉のおみくじ、ありがとう。