転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

飲食業を犠牲にして僕らだけ生き残るなんて。

※追記:続きはこちらに書きました→急所について仮説:多くの人の外出行動は適切だが、ごく一部の人の不適切な行動が現在の感染拡大を招いている。

今回の緊急事態宣言で政府・行政は僕らに飲食店でのランチも自粛しろと言う。夜8時以降の営業自粛には僅かな補償を出すが、ランチは補償されない。昼間に店を開けても閑古鳥。泣くに泣けない。

それは、コロナ克服という国民全体の利益のために、飲食業という一部の国民を犠牲にする、全体のために一部が犠牲になってもかまわないという発想だ。政府・行政はすべての国民、すべての市民を幸せにする気がないらしい。戦時中に若者を特攻で犠牲にして生き残った大人と同じ発想だ。

そんな馬鹿なことがあるか。僕らは誰かが犠牲になって達成される幸せで納得できるのか。納得できない。

みんなで生き残るんだ。政府・行政は、昼間の人出も抑えたいなら、飲食業に対しその分の補償も充分に行うべきだ。それができないのなら、昼間の人出を抑制すべきではない。

コロナ感染抑止の肝は人出の抑制ではなく接触回数の抑制だ。ランチ自粛ではなくランチ会食の自粛だ。一人でのランチ、同居家族とのランチは感染リスクは少ないから、むしろ積極的に奨励すべきだ。

何が良くて何が駄目か、そんな基本的なアナウンスすらも政府・行政はろくにせず、ただ外出は控えろと、お前らこの一年いったい何を学習してきたのだ。

ひょっとして、政府・行政のお偉いさんはランチはみんなで食べるものと勘違いしてるのか。永田町ランチはそうなのか。永田町界隈はそんなランチでいまだに賑わってるのか。

僕らは違う。お前らと違ってすでに感染リスクの低い外食のとり方を知っている。

もし本当に外食自体を抑制したいなら、外食のCMを全部止めさせろ。そしたら民放は収入減でニュース番組も続けられなくなるかもしれないが、政府・行政が求めているのはそういうことではないのか。人にできもしないことを要求しておいて、ああ自分はこんなに言ったのに応えてくれない、ああ自分は悪くないなどと嘆いてみせるのは、無責任だ。それが大人のやることか。政府も行政も専門家もメディアも、責任ある立場なはずの大人が、無責任だ。

すべてのひとが救われなければならない。いつも僕を幸せな気分にしてくれるお店の方たちも当然救われなければならない。

だから僕は昼は外で食べる。なじみのお店で食べる。