転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

僕たちは世界を変える力を持っている。

僕たちの価値観と僕たちの消費行動、そして僕たちの消費行動とこの世界のありようは強い相関関係にあり、僕たち一人ひとりの価値観が変わると消費行動が変わり、それが世界を変える力になる。

数年前朝日新聞の海外支局記者のコラムで、インドだったかな現地人が「私はグローバル企業ではなく地元のお店でできるだけ消費するようにしている。グローバル企業に支払ったお金はほとんど地元に残らないからだ」と言われた的な記事を読み、へーと思ったのが最初。記事を読んだ時はただへーと思っただけなのだけど、以後頭にこびりつき、僕もランチはできるだけ地元のお店で食べ、お金は地元の知ってる人に払うように心がけている。

また、こないだ図書館で『風景をつくるごはん : 都市と農村の真に幸せな関係とは』(真田純子、2023年、農山漁村文化協会)という本を借りて少し読んだが、都市生活者の意識と行いが変われば農村の風景が変わるといった主張を読み、やはりへーと思った。

そして昨日テレ朝人生の楽園仲沢商店という量り売りの店を紹介していて、これもやはりへーと思った。この番組は回によってかなり当たり外れが大きいが今回は大当たり、かつ仲沢商店さんのインスタを見ると良い制作陣だったようで良かった。量り売りというビジネススタイルは番組を見る限りでは主人公の方がイギリス留学中に体験したもののようだが、古くて非常に新しいやり方に思われ、この仲沢商店やその周りの方々、お客さんも含めて世界を変える力を持っている。

本当に世界を変えるのは政治家なんかじゃなくて、僕たち自身なのじゃないかって気がする。