転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

体温のある消費を

たとえばマクドナルドに僕は滅多に行かない。巨大資本にはなるべくお金を渡したくない。巨大資本は優しい顔でかつ安価に商品やサービスを提供するが、払ったお金はほとんど地域経済に還元されない。雇われている人の給料やバイト代ぐらいか。莫大な利益が全世界から吸い取られていく。

外でご飯を食べるなら、できるだけ小資本の零細企業、個人や家族で経営している小さなお店でと決めている。そこで払ったお金のうちかなりの割合が地域経済に還元されるから。あるいは、還元されることを期待してお金を払う。

自分が住んでいる町、あるいはその地方、あるいはこの国が好きで、ここでの暮らしが気に入っていて、この先もずっとここで暮らしたいと思うのなら、「ここ」の経済がよく回るよう、「ここ」の一員として、「ここ」にお金を払うべきだ。

とはいえ僕の場合かなりアマゾンに吸い取られているのは否めない事実だけど、いやだからこそ、普段の支出については自覚的でありたい。

お金を払うのは経済的行為なんだけど、ただのお金の行き来ってことじゃなくて、そこには「気持ち」がある。家族で経営しているおいしいお店があって、今日もおいしい料理を食べさせてくれて笑顔にしてくれてありがとうとか、僕にとって大事なお店だからいつまでもお元気で続けてもらいたいとか、そういう気持ちを込めて「体温のある消費」をしたいと思う。

※これ、以前に新聞のコラムで読んだんだよね、インド人の話。たぶん世界的に重要な課題だと思う。