転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

「機能的な庭」について。

うちの狭い庭は、どう見ても見栄えが悪い。あちこちにバケツとか何とかいろんなものがあるし、雑草が生え放題に見えるし。

雑草は、ぼくなりに時々抜いたり刈ったりはしている。でも基本的にはあまり手をつけない。雑草だって花が咲けばチョウチョがやってくる。雑草で覆われた地面はいろんな生き物の棲み処になる。イモリだかヤモリだかがちょろちょろ走り回っているし、カエルもいる。野良猫も通る。自然の生き物たちにとって住みやすい環境にしたいので、雑草はできるだけそのままにしている。

メダカを育てていると、メダカ池(ほんとの池じゃないけど、そう呼んでいる)のほかにもいろいろ必要になる。底にたまった汚れをすくい取って、それを移しておくタライもある。汚れをそのまま捨ててしまうのは良くない。気がついたらタライの水には稚魚がいっぱい泳いでいる。汚れと一緒に卵を移してしまったみたいなのだ。そんなこんなで色々増えていく。

つまり、野生の生き物やメダカたちが生きていく上で最適化していくと、このように雑然と汚らしい庭になっていく。自然のなかでは、「機能美」はどうも存在しないらしい。