転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

環境が人をつくることをメダカが教えてくれた。

うちの庭には小さな畑やメダカ池(本当の池じゃないけど、そう呼んでいる)があり、毎朝の世話が日課だ。そこで暮らす小さな生き物から学ぶことは多い。
今朝は急に最低気温が下がった。メダカ池は外気と違って水温変化の変動が少なく、朝の最低気温にかなり連動する。しばらくは最低気温が高く、水温は10度前後だったので、メダカはエサをけっこう食べていたが、今朝は6~7度だったので、朝のエサやりは控えた。ここから春先まで、基本的にエサを与えない期間となる。
が、メダカの動きは池ごとにかなり違う。庭を掘って設置したプラスチックのヒョウタン池は、水面にメダカが一匹も現れず、どこに潜んだかまったくわからない状況なのだが、すぐ隣の睡蓮鉢のメダカは元気に水面を泳いでいる。水温他の条件はほぼ同じはずなのに、メダカの行動が違うのは、おそらく、池ごとに集団が形成されていて、その集団がメダカの環境となり、その行動を大きく左右しているものと考えられる。
これは、「環境が人をつくる」ことにもつながる現象ではないか。人はそれぞれが属する集団によって、思考や行動を大きく左右される。その人の固有性はもちろんあるだろうが、環境で左右される要素はかなり大きいのではないか。
だから、人生やり直そうと思ったら、思い切って環境を変えてしまえばいい。