転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

庭の生と死。

秋から冬に向かうこの時期、自然に生きる虫たちは必死に生き延びようとする。でも、寒さに勝てるわけもなく彼らは次々と死んでいく。

庭のメダカ池にひっくり返っていたバッタをピンセットで拾い上げたら、バッタはまだ生きていて、今度はピンセットにしがみついて離れない。仕方ないので放置しておいたら、翌日にはいなくなっていた。

生きものはいずれ必ず死ぬ。おそらく虫たちにとっては生きている間だけが彼らなのであって、死んだらそれでおしまい。悲しいも何もない。死んだら天国にも地獄にも行かない。

翻って僕ら人間は、死んだらどうとか言うが。