転がる石はまろくなる。

オンボロと小自然と。

おいしいという文化

何かを食べて「おいしい」と感じるのは、文化だ。

異国の地で異国の料理を食べるのは、異国の文化に接していることになるし、住み慣れた地でいつもの料理を食べるのも、自国の文化に接していることになる。とりわけ、いつもの自宅いつもの店でいつもの料理を食べて「おいしい」と感じるのは、その文化圏で生まれ育ったから当然のことで、おいしい料理を食べれば食べるほど食文化は高まっていく。逆に、大資本が販売しグローバルに食べられているフード、セントラルキッチンで製造されて頼めばすぐに提供される便利なフードははたして文化と言えるか。

おいしいという文化を守り育てるために、ぼくは大資本が提供する便利なフードにはあまり馴染まないように生きていきたいと思う。